膨れたような感じで言う
彼の声を聞いて
私だけじゃなかったんだ………
私たち
言葉にあまりしなかったけど
お互いにお互いを
すごく心配してたんだなって痛感した。
「心配かけてごめんね。
なんか私達………お互いに
自分のこと疎かにしてるんだね」
気づいたからそう言ってみると
彼は笑った。
「ホントだね。
会ってからそれに気づいたから
このまま離れてたら気づかないで
お互い身を削ることになってたね」
今、本当の意味で
両想いなんだろうなと思ったら
彼から想って貰えてることが
すごく贅沢で、幸せだなぁと思った。
「ちょっと無駄な苦労が多い気がするから
お互い、まず自分を立て直そっか」
そうニコッと笑って言うと
彼もニコッと笑って
「そうしよう」
私と肩を組んだ。