「日中はもっと顔隠してたけど
こっちの人は
結構自分たちに集中してる感じだったし
まだ知名度そんなにないから
全然大丈夫だよ〜」
こっちに顔を向けて
ニコッと笑いかけながらそう話してくれた。
「あ〜〜ヌナはちょっと見ない間に
また綺麗になったね」
そう言って頬に手を当ててくる彼に
顔がボォッと音がしそうなくらい熱くなる。
「まさかホントに
浮気してるからとかじゃないよね?」
「ちょっと!そんなこと……
それはテテの方じゃないの?」
少し目を細めて言うと
彼は笑いながら前を向いた。
「俺は……相変わらず
ヌナのことしか考えてなかったよ」
そう言われて
なんかしんみりした。
「何してるかな〜とか
今ニューヨーク何時かな〜とか
毎日のように思ってたし。
夢ではヌナといっぱい話もしたよ」