分かりやすい説明だけど
『の』が多くてプフッて笑ってしまった。
私の行く方向は正しかったようだから
どんどん前へ前へと足を速めた。
色んな人に気づかれて
大変なことになってないかな……
一抹の不安に駆られて
小走りに切り替えてバス停へ向かった。
テテ……………
相変わらずの彼からの
優しいメッセージに涙腺が熱くなりながらも
ひたすら走る。
通り過ぎる人たちに不審な目で見られたけど
そんなのお構いなしに
段々暗くなる道に向かって走った。
まもなく最寄りのバス停
バス停には一人ぽつんと
黒いニット帽を被った比較的小柄な男性。
大柄な男性が多いこの辺りでは
珍しい感じだから
たぶん彼だなと思った。