そこからはなんか覚醒して
奇跡的に繋がった電話から
即行でアポを取り
やらなきゃいけないことを
パッパと片付けた。
デザイナーさんはやっぱり多忙で
打ち合わせの日は
だいぶ後にはなってしまったけど
今後の見通しがつけられただけ良い。
さて……
次は私には勿体ないくらいの
高級な彼氏とのデートの時間だ。
誰もいない職場でメイクを直し
彼へのプレゼントを手に
オフィスを飛び出した。
早歩きでLINEを打ちながら
とりあえずアパートの方へ向かった。
彼がどこに居るかなんて
検討もつかなくて……
正しい方向なのかも分からなかったけど
ただ焦る気持ちで
人がまばらになった街を歩いた。
