「え、なんで~ダメだよ~
倒れちゃったらって僕
気が気じゃないもん」
今の彼女を一人にするのは本当に心配。
でも彼女は
「そこまでは大丈夫だよ。
ジンくんのおかげでもう元気だから」
俺を安心させようとしてくれてるのか
見上げるように、笑顔でそう言った。
その笑顔はホントに明るく見えて……
でも彼女はすぐ無理するし
隠そうとするから
「え~~元気だなんて嘘だ~」
そう言ったけど
でも彼女の言うとおり
俺がここから一緒に行くのはかなり危険で
その選択をすべきじゃないのは分かってる。
だから
「………じゃあ絶対連絡してよ?
運転手に変なことされたら即通報だよ?
いい?」
「うん、分かった」
彼女に1つ約束事をしてもらって
俺はじっと無事を祈ることにした。