彼女の後ろ姿を見つめながら

途方に暮れていると










少しして彼女は



ゆっくりと俺の方へ向き直って








俺の目を見た。













彼女の目は揺らいでいて





でも俺に
何か言おうとしているのが分かったから




じっと彼女の言葉を待った。

















「ジンくんといると………私…………
辛いの……」






堰を切ったように
涙を流しながらそう言う彼女。












俺といると………………つらい……………










その言葉は俺の胸に


ドーンと重く突き刺さった。