駐車場の入口から
坂を降りてくる人の姿が見えたから
きっと彼女だなと思って







仲良しの警備員さんの元に行き





「ナイショで」




とウィンク付きで言った。









警備員さんは俺に微笑みながら会釈をすると


俺と同じように
坂を降りてくる彼女へ目線を送った。


 



















え…………………





ちょっと待って………あの子………











嘘でしょ…………………















嘘だよね………?









嘘と言ってくれ…………














思わず隣にいた警備員さんに目線を送ると



警備員さんも青ざめたような顔で
俺を見た。