彼女も僕の現状を聞いて

同じく悩んでるんだと思う。






「………」






しばらく黙り込んでいたから…。













「この前初めてヌナとご飯行ったでしょ?

あの時、僕すっっごい楽しかったんだ。

普通だったら初めては緊張するはずなのに

すごくリラックス出来てた」






今後どうしたら良いのかは

僕には分からなかったけど




彼女と居る僕は

すごく楽しい思いをしていたと

そのことは話したいと思って




何も考えずにそう話す。









「芸能界にいるとさ……

今後の関係性とか情報が漏れるかなとか

話すのにすごく色々気にして…

芸能人同士では

そういう気遣いも結構あるんだ……

だからなんか

話すのすら疲れる時もある……。


ヌナとはそういうのがなくて……

なんか何でも話せる感じで

話をしててすごく癒されたんだよね」








そのまま僕の置かれてる状況とか


 



彼女を選んで

やっぱり間違いないと思った…




そんなことを赤裸々に話している僕。









気づいたら僕は

彼女を説得しているようだった。









 


そのことに気づいてハッとして





それだと彼女の考えを潰してるかな…と

思い悩んでいると









突然つんつんと腕を突かれて


ビクッとした。