否定しただけじゃ
それも嘘だと思われるかも……
もう僕は信用ないかもしれないし……
そう思った僕は
彼女に嘘をついた経緯を
ちゃんと話すことにした。
「ただ………
もし僕が本当のこと言ったらさ……
距離が生まれるだろうなって
思ったから……。
ヌナには……
普通の友達として接して欲しかったんだ…」
僕が彼女に友達になろうと言ったのは
心からの友達が欲しかったから。
彼女には
芸能人として接して欲しくなかったから
だから嘘をついた。
それを彼女は理解してくれるかな………
そう不安に思いながら彼女を見ると
彼女は目をキョロキョロさせて
驚いた顔をしていた。
たぶん嘘の理由が予想外だったのだろう。
そしたら彼女は
「………………………なんかごめん………」
さっきまでの態度とは打って変わって
急にシュンとした。
「ヌナが謝らないでよ。
嘘をついたことは悪いことだから……」
「でも………ジミンくんは
私を気遣ってくれてた……のに…」