「隠し続けるつもりはなかった。
……いずれバレるとは思ってたし……」
彼女の反応を伺うように
でも彼女がテレビで見たものは
事実だから肯定した。
そしたら
「でもじゃあなんで………
私に嘘ついてたじゃん……」
と不満そうに言ったから
彼女は僕が嘘をついたことに
相当腹を立ててるんだろうなと思った。
だから
「それは……………ごめんなさい……」
素直に謝った。
「知らない人がおかしいんだろうけど
なんで言わなかったの?本当のことを。
知らない私が面白かった?」
彼女は
僕が嘲笑っているんじゃないかって
気分が悪くなっていたようで
あぁ……だからこんな………
僕は彼女の言葉で
最近の態度の変化に納得した。
でも僕自身は
彼女のことを全然バカになんて
してなかったから
そこは勘違いしないで欲しくて
「違うよ!
そういう風に思ってない!」
慌てて弁解した。