愛想笑いでそう返すと
店長さんは何かを感じ取ったのか
一旦言葉を止めた。
気まずい空気になってしまったから
そのまま金額のやり取りなど
事務的に事を進めて
早くこの場を去ろうと思い
差し出された袋を受け取って
お辞儀だけして行こうとする。
すると店長さんが
「□□さん、最近何か悩んでるみたいで
なんか元気ないんですよ。
良かったら話聞いてあげてください」
僕の目をじっと見てそう言った。
何か悩んでるって………
僕避けられてるから
それと関係ある悩みなのかってところが
大事なんだけどな……
そんなこと
店長さんには分かんないよね……。
相変わらず彼女の異変が何なのかは
全く分からないけど
「分かりました」
僕はとりあえずそう返した。