でも僕の何がそうさせているのか
予測もつかなかったから
一先ず様子を見ようと思って
ニコッと笑って話し掛けてみる。
「ヌナ今日も頑張ってるね~
お疲れ様~」
「………」
彼女は苦笑いを浮かべただけで
無言だった。
一体僕の何に
そんなに怒っているのだろうか………
彼女はそのまま
こっちを見ることもなく
試食用のチョコの準備をし始める。
思い返しても
何かをした覚えがない僕は
「なんか最近ヌナ冷たい……。
僕なんかした?」
ストレートに
でも穏やかに彼女に問い掛けた。
目を合わせれば言ってくれるかなって
彼女の顔を覗き込もうとすれば
彼女は顔を反らして
「ごめん今仕事中だから……」
そう冷たく言い放った。