でも彼女はそんな自覚がないみたいで
「ぇ………私?
モテたことないけど……」
何言ってるの?というように
キョトンとしていた。
「は?嘘でしょ?
…自覚なし?」
「全然…だよ……」
最初は
謙遜してそう言ってるのかなと思ったけど
彼女の反応は
本当に見に覚えがないという感じだった。
「え~?
だって僕の周りには
コリンを可愛いって言ってるヤツ
いっぱいいたよ?
だからライバル多いなぁって
気後れしてたんだけど……
え……じゃあ………みんな
言ってるだけだったってこと?」
確かに彼女は
愛想が良いタイプではないと思うから
告白するのが怖いのもなんか分かる。
「私はあの人にしか
告白されてないけど……」
確かに口説いてるってやつがいるって話は
他には聞かなかったけど…。
そうなると
俺は変に周りを恐れて
彼女に近づけなかったという
ただの意気地なしだったという事実を
今ここに突き付けられただけだった。
「あ~……僕はただの意気地無しか……
悔しい……」
そうだとしても当時の俺は
彼女に告白なんて出来なかっただろう。
はぁぁ……情けない………。
俺はビールをグビッと飲んで
溜息をついた。