「ちゃんと食べてる?
空飲みは良くないよ?
料理遠いでしょ。僕が盛ってあげる」
「え……大丈夫…だよ。
ちゃんと…食べてるよ」
彼女は焦った感じで断ってきたけど
取り皿は料理の跡もなく綺麗だし
明らかに食べている様子はなかった。
沢山食べて欲しいと思うし
滅多に会えない彼女に
どうしても何かしてあげたくて
お節介なのかもしれないけど
俺は席を立って
彼女の為に料理を取りに行った。
みんなの近くに行くことになるから
色々話し掛けられて
ちょっと面倒くさかったけど
それを彼女にさせるよりは良いなと思って
流す所は適当に流しながら
その場を後にし
彼女の元へ素早く戻った。
「はい、お食べ」
彼女の前にお皿を置くと
彼女はお皿を見て、えっ と驚いていた。