彼女の返事を聞いて



俺はすごくホッとした。








そしてその安心が確実なものだと思う為



彼女が俺の元に戻ってきたことを

実感したくて


再びぎゅっと抱き締めた。








良かった…………。














「ウザいかなとか思わなくて良い。

俺はお前の気持ち……全部受け止めるから…。

だから一人で勝手に不安になるな。

不安な時は不安って言っても大丈夫だから…」






 

「うん……」













仕事の特性上

彼女が不安になるのは当然だ。










でも正直なことを言うと




彼女はどこか冷めてる感じがするから




俺のことで

あまり不安になるタイプではないと

勝手に思っていた。









そこが悪かった。



ちゃんと理解出来ていなかった。












だからかなり焦ったけど







でも今回のことで


彼女のことをもっと理解出来たように思う。










彼女は

俺にちゃんと関心があって


俺のことを大切にしてくれていると

よく分かった。







それに俺に関心があるからこそ

不安もあるってことだろう。










つまり彼女も



普通の………

健気で可愛い彼女なんだってことに



改めて気づいた。