彼女の目元の涙を親指で拭って
「落ち着いた?」
そう問い掛けると
「うん……………………ごめん……」
少し鼻声のか細い声で謝る彼女。
「謝んなよ」
涙で肌にくっついた髪を避けて
彼女の耳に優しく掛ける。
あぁ…………やべぇ…………
なんかコイツ……今めちゃくちゃ可愛い……。
急にドキドキが強まって
心臓の音が
彼女に伝わってるかもと思ったけど
もう俺の恥ずかしい気持ちでも何でも
分かれと思って
「俺の気持ちは……分かってくれた?」
そう問い掛けた。
「うん………」
「じゃあ別れるの撤回で良い?」
俺、変わるから………
そう思いながら確認した。
「…………うん…」