そしたら彼女は慌てて
「ユンギに謝って欲しくて
言ったんじゃないよ……」
そう言ったけど
「それは分かってる。
でもいつも悪いって思ってる……」
でもこれを機に俺が変わるべきだと
改めて思っていたから…。
「その悪いって気持ちが負担に…」
「負担じゃねぇって。
前も言った気するけど
お前を負担に思ったことなんか
一度もねぇよ。
だから負担だとかお前が勝手に決めんな」
ほらな、お前はやっぱり
俺のことばっかだ……。
「まぁ……
お前の考えてること
全部は分かんねぇように
お前だって俺の考えてること
全然分かんねぇだろうけど……
俺はお前が何してるとか
そういうこと気にしたいんだよ。
気分転換だから。
そっから歌詞が偶然浮かんだり
そういうことだってある。
たぶん…お前がいるから
俺の仕事は上手くいってんだ。
だから負担じゃないから全然。
寧ろ感謝してる」
お前は俺の負担なんかじゃない。
エネルギー源なんだ。
お前が俺の生活に
視界に入ってこないと
俺は狂ってくるんだ。
「だから…………わりぃけど……
そんなん知ったこっちゃねぇと
思うだろうけど……
俺はお前がいないと無理なんだ……。
もっと甘えて良いから……。
お前が甘えんのは全然良い。
嫌じゃねぇから。
寧ろお前は……
俺に全っ然ワガママ言わねぇから
それが心配だ」
もっと迷惑かけろ。
もっと負担かけろ。
俺を困らせてみろ。
お前はそうしないように気を遣い過ぎて
俺に気疲れして
きっと爆発したんだ。
そう思いながら話していると
彼女の目からは
ぶわっと涙が溢れ出ていた。