これはヤバいよな……
俺は今どうすべき……?
説得するどころじゃなくなってる。
さっきの俺の言い方が悪かったって
ちゃんと落ち着いて話をしようって
もう一回声を掛けたら良いのか…?
なんてあれこれ悩んでいると
程なくして彼女はキッチンから出て来た。
しかも彼女の手にはマグカップが2つ。
彼女は落ち着いて話そうという俺の提案を
無視したのではなく
落ち着いて話す為に
お茶を準備してくれていたのだ。
そこから
彼女も俺と話し合う気持ちはある
というのが分かったから
ホッとして
「ありがと」
テーブルに置いてくれたお茶を一口飲んで
一息ついた。
彼女もソファの
俺から少し離れた位置に腰掛けて
お茶を一口飲んでいる。
こういう風に
ちゃんと冷静になれる所は
お互い大人の対応が出来てるんだなと
思う所でもあり
まだお互いを気遣える程では
あるんだなと思った。