僕は思わず笑顔になり
スタッフさんに
"ありがとうございました"
とお礼を言った。
"じゃあ僕はこれで"
スタッフさんが去って行くと
彼女は少し不安そうに
スタッフさんの後ろ姿を見つめ
やがて僕に目を向けた。
「……お久しぶりです……」
彼女は少し恥ずかしげに挨拶をする。
「カッコ良すぎて……
なんかもう……何と言っていいのやら……」
彼女はそんな事を呟きながら
もじもじとして
ドアの辺りから
一向に中に入って来ようとしなかった。
なんか緊張してる………?
不安そうな彼女の表情を見て
とにかくまず安心して欲しくて
「カッコイイと思ってくれたなら良かった。
どうぞ?」
僕は椅子を用意して手招きをした。