「傷ついたんじゃなくて
あの………単なる僕のワガママで……
やっぱりヌナとお友達でいたいから
どうしたらヌナに負担をかけないで
友達でいられるかなって
考えてただけだから……」
「………」
「この前初めてヌナとご飯行ったでしょ?
あの時、僕すっっごい楽しかったんだ。
普通だったら初めては緊張するはずなのに
すごくリラックス出来てた」
彼は一点を見つめて
嬉しそうに微笑みながらそう話した。
「芸能界にいるとさ……
今後の関係性とか情報が漏れるかなとか
話すのにすごく色々気にして…
芸能人同士では
そういう気遣いも結構あるんだ……
だからなんか
話すのすら疲れる時もある……。
ヌナとはそういうのがなくて……
なんか何でも話せる感じで
話をしててすごく癒されたんだよね」
嬉しそうな…
でも少し泣きそうな感じでそう言う彼。
私はそんな彼を見て
守ってあげたい……
純粋にそう思った。
友達でいるくらい………
別に………良いのかな………。