「ヌナはさ……
僕が芸能人だって知って
友達辞めようと思ったんだよね?きっと…」
彼はたぶん
私の最近の言動を見て
そう勘づいたのだろう。
「うん…………。
ごめん…なさい……。
怖かった…から……」
「……怖い?」
「芸能界って未知の世界だし……
今の平凡な生活が幸せ……だから……」
「そっか………………そうだよね……」
彼はトーンを下げてそう呟いたから
なんか傷つけてしまったかなと焦った。
「なんかごめんなさい………。
傷つけた……よね…」
彼が悪い訳ではないのに
なんか申し訳ないなと謝ると
「あ!違うよ!」
と彼は慌てて否定した。