「隠し続けるつもりはなかった。
……いずれバレるとは思ってたし……」
彼は私をチラッと見て
伺うようにそう言った。
「でもじゃあなんで………
私に嘘ついてたじゃん……」
「それは……………ごめんなさい……」
私は思わず溜め息をつく。
あぁ……なんかこれじゃ
私が虐めてるみたいになってる……。
でも
「知らない人がおかしいんだろうけど
なんで言わなかったの?本当のことを。
知らない私が面白かった?」
ショックだったから
また嫌味に言ってしまった。
そしたら彼は慌てて
「違うよ!
そういう風に思ってない!」
本気の顔でそう否定してたから
私のことを馬鹿にしてたとか
そういう訳ではないことは分かった。