彼にそう言って貰えるのは嬉しいけど
…………本気?
それに私は仕事をどうするの……?
彼の近くに居たい気持ちは
もちろんあるけど…
でもその理由でソウルに戻るのは
私のポリシーに反するから
さすがにダメな気がして…
「………うん」
そう返した。
「即答かよ」
彼はガッカリしたという感じではなくて
予想通りという感じで軽く笑っていた。
「だって………仕事が……」
「そんなん辞めればいいだろ?」
「そんな訳には……」
彼の言葉にまた動揺していると
彼は相変わらず笑いながら
「まぁお前のそういう所も好きだけどな」
と言うからまた調子が狂った。
「ついてこない……所?」
「結果としてそうなってるだけだろ。
お前の場合、俺に頼りたくないとか
そんなんだろ?」