「俺が好きで付き合ってもらったのに
今まで何も出来なくて悪かった。
お前が甘えたってただ可愛いだけだから。
恥ずかしがんなよ。な?
もっと思ったことも素直に言え。
好きだから……
頼むから……
そんな簡単に離れるとか言うなよ…」
思ってたのの何倍も
彼が自分のことを想ってくれて
好きでいてくれたと知って
私は涙が止まらなくなった。
今までの人生の中で
これだけ泣いたことがあるだろうか
と思うくらい
涙が溢れ出てきて
恥ずかしいのに
私は自分でそれを
コントロールすることが出来なかった。
「泣かすつもりなかったんだけどな……
ごめんな……辛い思いばっかさせてて。
こうなるの分かってたから
俺と付き合いたくなかったのにな?
あぁ……わりぃ……
もう泣け泣け。思いっきり泣け」
彼は私のことを抱き寄せてくれて
私は彼の腕の中で
恥ずかしさも忘れてわんわんと泣いた。
彼はずっと私の頭を撫でてくれていて
私は彼にすがるようにくっついた。