彼女の様子を見て




今まで一人で

よっぽど怖かったんだろうと思った。





僕に裏切られて
味方なんていないと思っていたのだろう。









ホントに悪かったって背中を擦っていると






彼女は嗚咽をもらしながらも







「芸能界ってこんなに怖いし
大変だったんですね……。
オッパはもっと大変だと思いますけど……
少しだけ私にも分かった気がします……。

だから………少しでも……
オッパの支えになりたい……。
オッパの傍にいたい……。

もし私にチャンスをくださるのなら……
私もオッパの彼女として
もう一度やり直したい……です……」





彼女は苦しいだろうに
途切れ途切れになりながらも


そんなことを言ってくれた。











「モヨナ………」














「オッパのこと………大好きです………」












あぁ……………なんて最高な彼女なんだ。









彼女の為に何も出来なかった僕なのに





一緒に居たいと



支えたいと



好きだと言ってくれた彼女に








もうこれ以上はなくて







僕に抱きついてくれた彼女を


ぎゅーっと抱き締め返した。















「俺も…………愛してる………」