そしてあっという間に約束の日が訪れた。
なんか緊張して眠れなくて
だいぶ寝不足だったけど
仕事中に余計なことを考えなくて済むから
良かったのかもしれない。
11時頃に
事務所で軽い打ち合わせと食事をして
12時には事務所を出た。
JTBCの放送局は
普段あんまり来ることがないから
ちょっと緊張したけど
受付で
知り合いのスタッフさんの名前を出したら
その人が入り口まで来てくれて
すんなり中に入ることが出来た。
「ヒョン、お久しぶりです~
これ、差し入れです」
「お、わざわざ悪いね。ありがと~。
今日は仕事?」
「いや、仕事じゃなくて…
ここにいる人と
ちょっと会う約束してるんです。
それで~ヒョンにお願いがあるんですけど……
ここの建物のどっかの部屋
少し借りれないですかね?
ちょっと話が出来るようなくらいの
小部屋で良いんですけど…」
このスタッフさんはJTBCの社員さんで
以前撮影で仲良くなった人。
温厚なこの人なら
貸してくれそうと思って彼を訪ねていた。