「オッパが私のことを
こんなに考えててくれたのに……
私のことなんて
どうでもいいんだろうなんて思ってた自分を
殴ってやりたい……。
ホントごめんなさい……
こんなに想ってくれて
私のこと考えてくれてたのに……
ごめんなさい……」





私は涙が止めどなく流れた。










彼が優しい人だと

分かっていたはずなのに






捨てられたと思い
彼を信じられなかった自分が憎い。















「……なんでモヨナが謝るんだよ」







彼は泣きながら


私の手を取って、握った。












「芸能界ってこんなに怖いし
大変だったんですね……。
オッパはもっと大変だと思いますけど……
少しだけ私にも分かった気がします……。

だから………少しでも……
オッパの支えになりたい……。
オッパの傍にいたい……。

もし私にチャンスをくださるのなら……
私もオッパの彼女として
もう一度やり直したい……です……」











「モヨナ………」














「オッパのこと………大好きです………」












私が彼に抱きつくと


彼もぎゅーっと抱き締め返してくれた。















「俺も…………愛してる………」














離れていた時間を埋めるように
隙間なくぎゅーーっと抱き締め合って











彼は私に

暖かいキスをしてくれた。













空っぽになりかけてた私の心は









彼によって





どんどん満たされていく……