少し体を離して

真剣な目でそう言ってくれた彼は






情けない男なんかじゃなくて








やっぱり私には勿体ない程の


素敵な人だなと思った。










私にちゃんと向き合って



真っ直ぐな気持ちを伝えてくれた彼のことを






嫌いになる訳がないし








こんなありがたい言葉


拒否する理由もない。












でもそれに対して私はどうだろう………











彼のこと






どこかで酷いと思っていたけど



実は
私の方が酷かったのではないだろうか……。











そう思った私は




彼に謝らずにはいられなかった。










「オッパ………私の方こそごめんなさい……。
私………ダメ人間になってました。
過去に捕らわれて、考えること放棄してて…
自分で考えて、責任持って行動するのが
大人だというのに……。

なんかもう……オッパに頼ってばかりで
自分で考えるべき事も考えるのを辞めて
オッパに甘えてました。

あの時もう……オッパに相談…って
それしか頭になくて……
自分の考えもなしに人に流された結果
こうなったんです。
当然です……。

向いてないことだと
自分の性格を考えれば分かったことなのに…。
オッパにやめときなって
私、止めて欲しかったんだと思います。

自分の行動に責任が取れない
ただの子供です……。ごめんなさい……」







自分の行動を振り返れば


彼に責任を擦り付けていただけの
最低人間で






私が彼に謝るべき人間だった。