「それって仕事がって意味?
それとも…………芸能界にって意味?」










「…………………芸能界ですね」










私は本当にそうだなぁと思いながら
自分の今の気持ちを吐露した。












「モヨナ……
あの……嫌かもしんないけどさ………
最初から話してくれる?
モデルになったあたりから
どんなことがあったのか……」








彼はちゃんと
私に向き合おうとしてくれているのが
分かって





私はそれに応えようと、頷いた。













「最初にあの……BTSのMVの
プロデューサーさんにオファーをいただいて
お試しのモデルをして…
事務所に入らないかって話が来た辺りまでは
オッパに話をしていたので
知っていると思いますが……。

あの……それから何も話さずにいましたが……
それに関しては……
何か……思ってましたか?」








事の発端は
その辺りだったなと思い出しながら






脇道に反れるかもしれないけど






ずっと気になっていたことを
彼に問い掛けた。









「もう…………どうしたら良いかって
私……オッパに聞いてばかりだったから……
面倒になって……
………やっぱりどうも思わないですよね……」








自分が悪かったのだろうと思いながら




次に返ってくるであろう彼の言葉に
恐怖を覚えた。