部屋の前に来て立ち止まると
ものすごい緊張感が私を襲う。
『大丈夫………だってオッパは優しいもん。
きっと分かり合える。
今日はちゃんと話せる。
大丈夫だから落ち着いて……』
自分に暗示をかけるように唱えて
ふぅっと息を吐いて
ドアをノックした。
「失礼します……」
そっと開けて中を伺う。
「お疲れ」
窓際に居たホソクオッパが
こちらを見てそう声を掛けてくれた。
やっぱりカッコいい…な……
緊張してくる癖に
そんなことを思ってしまう自分を
変だなとは思ったけど
日に照らされてる彼は優しげで
見てるだけで
気持ちが落ち着くようだった。
※イメージをしやすいように画像お借りしております。