「聞きたいことは色々あるけど
今日はそれを話すと
きっと中途半端になっちゃうから
日を改めたいんだけど……」
どうやら彼も思ってたことは
一緒のようだったけど
最初気まずさがあって
どうも話の速度が遅くて
ここまでで
もう時間が来てしまっていた。
「そうですね。
オッパは忙しいですから
お時間大丈夫な時に……」
「モヨナも忙しいでしょ?
とりあえずまた連絡取って…
後日ちゃんと話そっか」
「そうですね」
詳細も何も分からず和解しきれてないけど
彼と穏やかに話せたことが
まずは良かった。
「モヨナ」
「はい?」
「無理は……するなよ?
怖いこととかあったら……俺に言って。
芸能界は沢山の危険を伴う世界だから…」
芸能界に入って色々分かったけど
本当に一般人に見える世界とは違った。
そんな世界で生きている彼はスゴいし
でも心配にもなったし
こんな状態でも私を思いやってくれて
相変わらず優しい人だと思った。
そんな彼のことを
やっぱり好きだなと思った。
「ありがとうございます。
相談させていただきますね…」