「では明後日早速撮影しますので
よろしくお願いします」
打ち合わせが終わると
予めマネージャーには
用事があるので自分で帰ります
と断っておいたから
一人でテレビ局を出た。
BTSがいるスタジオまでは
歩いても行けるけど
地下鉄だと楽だから
一駅分だけだけどそれに乗って向かった。
髪色がちょっと目立つのもあって
ジロジロ見られたけど
これからのことへの緊張で
そんなことはどうでも良くなる。
足早にスタジオに向かい
到着した時間は
予定通り、お昼時だった。
『電話して大丈夫かな……』
物陰に隠れて
ナムジュンさんに電話を掛ける。
「…………もしもし」
すぐ応答があったけど
無愛想な感じの声でドキッとした。