「そうだね、1つはだいたい当たり。
理由は2つあるんだ~」
彼は私から目を反らすと
彼の手元のお酒のグラスを
じーっと見つめた。
「1つはね
シセリちゃんに辞めて欲しくないから。
俺はここに勤務が決まってから
ホント毎日毎日仕事が嫌だった。
辞めたいな~って思いながらも
ダラダラ我慢してやってた感じ。
だから俺みたいに
嫌~な気持ちにならないように
俺が出来ることをやってる…そんな感じ」
それを聞いて
やっぱり彼は
本当に優しい人だと思った。
「ありがとうございます。
ヨンジュン先輩には
すごく助けられてます。
助けがないともうとっくに心折れてる……」
自分が嫌だった思いを
他の人にさせたくないと考えられる
大人な考えを
私も見習わなければとつくづく思った。
「なら良かった。
で、もう1つはね……」
ヨンジュン先輩は再び私に目を向けた。
バチッと視線が合う。