「ジミンくん
本当に送ってくれちゃったし」
「だって奢ってもらっちゃったし」
「それとこれとは別でしょ~?」
表情とは相反して
心の中では申し訳ないなぁと思ってたけど
彼は相変わらずニコニコしていた。
彼の笑顔を見てると自分にも移ってきて
自然と笑顔になる。
男の人に送ってもらうなんて
初めてだなぁ……
そういうドキドキも感じながら
彼と並んで歩く夜道は
いつもと同じ道のはずなのに
いつもより素敵な道に感じた。
「ジミンくん、ありがとね。
ごはん誘ってくれて。
あと送ってくれて」
アパートに着くと振り返って
ちょっと照れ臭いけど
ちゃんと目を見てお礼を言った。
「ありがとうは僕の方こそだよ。
楽しかった。
またごはん行こうね。
そしたら今度は僕がご馳走するから」
彼が楽しかったと思ってくれて良かった。
ビッグになったら
その時に大切だと思う人に
ご馳走してあげてね…と心で伝えながら
「無理しないでね~」
と笑った。