彼に触られて
少し変な気持ちにはなったし




ちょっとドキドキもしたけど








優しく撫でてくれる

彼の大きな手は





どこか安心感があった。











私は彼に頼るように
少し甘えるように


彼の背中に手を添えて





彼にくっついた。










あぁ………安心する……

















その後、彼が少し体を離して


私の腕を取って、手も見始めたから





ハッとした。











隠そうとしたけど






彼は力を入れて


そうさせてはくれなくて………









彼はそれを見て顔を歪めていた。









「コリン……
さっきこれちょっと見えて……ビックリした。
………ホントに辛かったね……。
お医者さん……行こう?ね?」








彼に見られたのは






食べ物を摂取する罪悪感から



吐き出していた時に出来てしまった
指の付け根にできたタコ。









彼が泣きそうになっているのを見て






これまでの苦痛よりも
何よりも心が痛くなって








今の状況から脱しないとダメだなと思った。








彼にもうこんな顔にさせたくない……。