「……………私ね………
ジンくんに釣り合ってないって……
最初から分かってた……。
だからそこで……背伸びしなきゃ良かった……」
「ジンくんはルックスも良いし
性格も良いし……
どうして私を彼女にしてくれたのか……
今でも分からない……。
それでジンくんを彼氏として意識したら……
段々…釣り合わない自分が嫌になってきて…
だから………ジンくんに見合う女性に……
少しでも近づきたくて……
それでダイエットをしたの……」
彼は私の話に口を挟むことなく
相槌を打って聞いてくれていたから
私は落ち着いて話すことが出来た。
段々と体がおかしくなってきて…
体重が減って喜んでたけど……
それに伴って体力も無くなって…
毎日すごく疲れてた。
でも綺麗になる為って
頑張って続けてたけど…
ある日鏡を見たら
自分の想像してた姿には全然なってなくて…
ゾンビみたいになってて…。
痩せても、何をしても
自分は醜いままだって思ったら……
生きてるのも………もう嫌……で……」
また涙が溢れてきて
でももう拭うことも忘れて
ダラダラと流したままにした。
隣に居たジンくんはそこまで聞くと
私を抱き寄せてきて
彼の厚い胸板に顔が当たった。
彼の匂い、体温が伝ってきて
彼の声が彼の体を通して聞こえてくる。
※イメージしやすいように画像をお借りしています。
