「そうだったんだ。
でもさ、コリちゃん結構モテたでしょ?
もちろん今もだとは思うけど」
「いや……ぜん…」
「全然」と否定しようとした所で
周りが盛り上がって
私の声はかき消された。
声が向けられてる方を見ると
個室の入り口にジンくんが居たのだ。
「ジンく~ん」
「来た来た~」
みんな相変わらずジンくんの登場に
盛り上がっていた。
私は彼を一目見ただけで
何故か鼓動が速くなった。
彼はみんなの煩いくらいの出迎えにも
サラッと返して
真っ直ぐに私の元へやって来た。
ドクンドクン……
彼はジュングくんと私の間に
無理矢理割り込んできた。
彼の動きに添って
外から纏ってきた冷たい風が
私の頬をかすめて
一気に違う空気感になる。