ホントにさっき付き合ったばかりで
それだけに愛しさが溢れて
こういう時くらいもっと一緒に居て
離れてた時のお互いの話とか
色んな話もしたかったんだけど
僕は仕事の途中だったから
これ以上は叶わなかった。
残念に思いながらも
そのまま彼女の手を引いて
出口まで行き
そして訪れた別れの時間。
「オッパ、色々ありがとう。
ゆっくり休んでね」
彼女は日本語でそう言って
可愛く手を振った。
「気をつけて帰ってね」
僕は手を振り返しながら
そのまま
彼女が扉を閉めるまで見届けた。
両想いなのに付き合えない悔しさを
やっとのことで晴らすことができた僕。
今後は
彼女が大学卒業してから
勤務先がどこになるかで
ある程度左右はされるけど
彼女と付き合えるなら
僕にとって距離は関係なかった。
だってもう
あれこれ考えずに
好きって伝えられるから……。