その後はそのまま撮影が進められた。
時間の経過と共に
段々と雰囲気には慣れてきたけど
表情は指示されるようにやってみるも
やっぱりぎこちなくなっちゃうし
レンズ、メイクを変えて
雰囲気が変わっても
その雰囲気に合わせた表情も
上手く出来るようなセンスも
持ち合わせてなくて……
細かい指示を貰いながら
何とか撮影をやり遂げた。
撮影が終わって
「モヨンさん、ちょっと」
そうプロデューサーに呼ばれて
モニターの所に行く。
画面には自分の写真が沢山並んでいた。
「これいいね」
「あ、これもいいんじゃないですか?」
「このモヨンさん可愛い」
上手くいかなかったなぁと
ちょっと落ち込んでいたのに
カメラマン、プロデューサー、メイクさん
みんなで私の写真を褒めてくれていて
素直に嬉しかった。