プロデューサーさんに電話を掛けると
5コール目くらいで出た。
「はい。パクです」
「あ…………えっと……あの…
イムモヨンです。
MVの撮影でお世話になった……」
「あ、モヨンさん!お電話ありがとう。
モデルの件だよね?
心は決まりましたか?」
「はい……。
私で勤まるか分かりませんが……
一度やってみようかと…」
「ホントですか!!ありがとう!!
ホントに嬉しいよ!!」
OKの返事を出すと
プロデューサーさんは
一気にテンションが上がっていただけに
期待に応えられないのではないかと
不安は増した。
「あ……でもお試しというか……」
「うんうん。
まずはお試しでやってみる感じで!
じゃあ話進めておきますね。
詳細決まったら連絡しますが
お仕事の都合つきそうな日はありますか?」
「○日と△日は棚卸しとかあって
全員出勤なので……
それ以外でしたら
事前に言っていただければ
都合つけます」
「分かりました。
では日程決まったら連絡しますので
しばらくお待ちくださいね。
ありがとうございます」
プロデューサーさんとの短い電話を済ませ
私はふぅ…と一息つく。
このオファーを受けて
私自身
何か良い方向に変われるといいなぁ…
そう願って
私は眠りについた。