お店に入ると
比較的若い感じの店員さんが出てきたから
僕を知ってると悪いと思って
ちょっと顔を俯かせていると
彼女は平然と
「2人です」
と店員さんとやりとりしてくれて
助けられた。
たぶん彼女は僕の様子に
気づいてはいなかったんだと思うけど…。
席に着くと
早速タッチパネルで
それぞれ食べたいものを注文する。
「こんな所でごめんね。
別に気を使わなくて良かったのに~。
私全然ソウル行けたよ? 」
「ううん。いいのいいの。
僕この辺りの雰囲気
結構好きだなぁと思ってて。
それにヌナと話したかっただけだから」
「そう?なら良かった…」
彼女と面と向かって
こうやって普通の話をするのは
もちろん初めてで
最初はちょっと緊張したけど
彼女は落ち着いた雰囲気だったし
少しリードしてくれてたから
段々気楽に話せるようになっていった。
彼女のおかげで僕は
必要以上に人目を気にすることもなく
リラックスした時間を過ごすことが出来た。