アジュガの君 83少し歩いて後ろから足音がしないから振り返ると彼女は少し先の地面を見て立ち止まっていた。「いいから行くぞ」俺はそう声を掛けてまた歩き始めると彼女は少し離れて俺の後ろをついてきた。スマホを見ながら歩き目的地に辿り着いて見上げるとそこは古びた2階建ての雑居ビルだった。階段下にテナント名が書いてあって漫画喫茶の文字を見つける。俺が階段を上がり始めると彼女は少し躊躇しながらも後ろを追って上ってくる音がした。