「仕事の込み入った話は
さすがにユンギには話せないから……。
その人も私の上司に
昔よく怒られてたらしいから
色々と対処法教えてくれるの。
ユンギは十分助けてくれてるよ。
私こそ何も出来てなくて…………ごめん…」
なんでお前が謝るんだよ。
最低な男なのに
余計最低に感じるじゃねぇか。
でも
そう感じるだけじゃなくて
確かに俺は最低で
しかも心が弱い。
今の俺は
彼女という理解者、心の拠り所を失うと
ボロボロと崩れ落ちていきそうで
怖かった。
「お前は何もしてないってことはねぇよ。
ただ………………………お前は………
俺の………味方でいてくれるよな………?」
俺はちょっと泣きそうになりながらも
彼女の方に目を向けると
彼女は
「うん」
真っ直ぐ目を見てそう答えてくれた。