ちょっと彼女が気まずそうにし始めた頃
コンコンというノック音と共に
料理が運ばれてきた。
目の前にお皿が置かれると
彼女は無言だけど
目をキラキラさせて料理を見ている。
こういう所は結構可愛いんだよな……
「とりあえず食うか」
「うん…。
いただきます…」
彼女との食事は久しぶりだけど
相変わらず
美味しそうに食べる彼女を見てると
安心するし
なんか幸せな気分になる。
「うまいか?」
「うん……美味しい…」
「良かった。足りなかったらやる」
「大丈夫。足りるから」
彼女は俺に見られてることで
ちょっと食べづらそうだったけど
お得意の
サラッとした受け答えが返ってきて
ふふっと笑う俺の方は
なんかリラックスしていた。