その後

何を着るかとか悩みながらも





シンプルで地味めな服装にして





鞄には彼女にあげるパーカーを入れた。












そしてマスクと帽子を被り


待ち合わせ場所の近くまで
タクシーで向かう。












タクシーの中で
流れゆく外の景色を見ながら



今日帰る時には
どういう状態になっているのだろうと

少し緊張して不安になっている自分がいた。










まずちゃんと
申し訳ないって言わないとな……。



















タクシーを降りた所から少し歩き


待ち合わせ場所に着くと







彼女は既に来ていた。

















遠目に見ても彼女は相変わらず綺麗で




俺は見とれた。














彼女のことを見ながら
ゆっくり近づいて行くと







足音に気づいたのか

俯いていた彼女が顔を上げた。