それから日曜日までの間





仕事の時間は
なるべく仕事に集中するようにして










休憩時間とかスケジュールが終了した後は


日曜日、彼女に会う日のことを考えた。













前に仕事の時に行って美味しかった
中華料理屋の個室を予約して







彼女に何を話すかとか考えて……












これ程まで長く感じた1週間は
ないんじゃないかと思うくらい


不安になりながら過ごしていた。



















「お、ユンギくん。
さっき倉庫整理してたら
こんなの出てきたからあげる」






仕事の合間に

スタッフさんから
黒地に『SUGA』と白文字で書かれた
パーカーを受け取った。








「え、なんすかこれ」




「たぶんグッズの試作品。
没になったやつだと思うからあげる」





「あぁ……ありがとうございます」












俺は受け取ったパーカーを見て
ふと考える。













これ、彼女にあげてみるか………?









まぁ要らねえって言われそうだけど……



俺のことを少しでも
思い出してくれるかなって……









彼女が辛いことがあっても
抱き締めて支えてやれない分


この服が代わりになってくれることを
祈って……