彼女の声を聞いて安心した俺は





「シセリ……」










思わず甘えるような声が漏れた。













彼女が怒ってる感じじゃなくて
ものすごくホッとした俺は




壁に寄り掛かって
彼女の声に耳を傾ける。














「昨日突然電話切って……
その上電話も出なくて
ホントごめん……」






彼女は落ち込んだ感じで

そこまで謝るか?って思ったけど









俺の電話を
嫌がってる感じじゃないことに


ただただホッとしていた。













「あ、別にいい。
掛けまくる俺も悪いし……。
ちょっと心配はしたけど
お前も忙しいんだろ?」










「うん……まぁ……」












『忙しい』の意味は色々あるけど







まずちゃんと彼女と会って

顔を見て話さないといけないと思った俺は










「それより…
今週末空いてるか?
それが聞きたかったんだ」






そう切り出した。