すると彼女は無言になったから



あぁ俺のクサイ台詞に鳥肌だったか…と
ちょっと後悔した。












「お前の話しろよ」








気まずい雰囲気を壊すため


そう切り出すと






「疲れてる人に話せるような
楽しい話は何もないよ…」







彼女は小さく呟くようにそう言った。












彼女はたぶん


彼女なりに俺に気を遣って
だから連絡もしなかったんだろうなって
その発言から思った。









でも俺としては
ただ彼女の話を聞きたくて
電話してたから

そういう風に気を遣って欲しくなくて








「はぁ……。
なんでも良いって。
ただ……お前の…
日常を知りたいだけだから」



そう言った。
















しばらく彼女は沈黙になったり



ん~と唸ったり



何を話そうか悩んでたみたいだけど









俺が黙ってるからか









少しして





「最近仕事は……」

と話をし始めた。