「僕が来て欲しいって言ったら?
それでもダメ?」




 




「みんなのことは気にしないで良いから
僕の話し相手になってよ。
実はさ、来月に集まる話が出てるんだ。
決まったら連絡するからさ」









また得意の作り話と
駄々こね作戦で畳み掛けると








「分かったよ…」








了解してくれた。









彼女はきっと優しい子だから

俺の圧しに弱くてOKしてくれてるんだよね。













一先ず良かったとホッとして

また企画しなきゃと思っていると









「ジンくん……
時間……大丈夫?」






彼女が心配そうに
腕時計を見てそう言う。









俺はチラッとケータイを確認したけど

まだ16時半だった。








「大丈夫。
実は15時から17時まではフリーなんだ。
でも暗くなる前にコリンを帰したいし…
名残惜しいけど
そろそろバイバイしよっか」







彼女とのこの空間は思ったよりも
居心地が良くて


もっと一緒に居たかったけど






暗くなってから帰すのだと彼女が心配だ。











だから寂しいけど

今日はここでバイバイすることにした。