彼女は流されながらも
俺になんとか返答してくれていた。










「あとさ、敬語やめて欲しいな。
タメなんだからタメ口にしよう。
あとさん付けもダメね」










俺は口では勝手なことを言いながらも





頭では

どうしたら彼女が俺に慣れてくれるかとか



俺との距離が縮まるには
どうしたらいいんだろうと


あれこれと真剣に考えていた。













「あぁ、あとさ
僕をあまり芸能人扱いしないでね。
コリンと仲良くしたいから
僕と会ってる時は特に
特別扱いしないで平等に。
彼氏だからね」










彼女は俺に振り回されて
圧倒されてたけど






「うん……分かった………タメ口…で……
あ、でも何と呼べば…」







俺が何を言っても効かないから



どうやら諦めて
現実を受け入れてくれたようだった。











俺は良かった……と安心しつつ





強引にしてみても
何とかなるもんだなぁと


状況に感心していた。